瀬戸芸にお越しの際に役立つ『新 美の巨人たち』の情報。直島 地中美術館 クロード・モネ作『睡蓮の池』。

香川

香川県で3年に一度開催される『瀬戸内国際芸術祭』。

国内外から多くの人が香川にやってくる。主には島にアート作品が展示される。

直島は特に有名

中でも、直島は特に人気の島で、草間彌生のカボチャの作品があることで有名。

イギリスのデザイナーや、超有名ラッパーのカニエ・ウェストもお忍びで来たらしい

そんな直島にある地中美術館にクロード・モネの『睡蓮の池』が展示されており、『新 美の巨人たち』で芸人の又吉が見に行っていたのでご紹介。

アート好きとか初めて知った
どういうことや…?

直島への行き方

なんとなくの位置関係

四国汽船株式会社や神戸・三宮からも出航している直島ラインというフェリーで行ける。詳しくはリンクにてご確認ください。


高松港からは大体1時間弱。高松から乗る場合は、駅を出て北に進むと乗り場があり、チケットは出航時刻40分前より販売しているらしい。瀬戸芸の時期(特に土日祝)は、フェリー乗り場がめちゃくちゃ混む。混む混む混む!!早めに行って並んだ方が良いかも。

直島に到着すると

フェリー乗り場を出たところで、ソッコーで草間彌生の赤いカボチャの作品がある。


地中美術館

地中美術館へはバスが便利。

建築家の安藤忠雄さんが設計した模様。

ちなみにこの美術館は、きょうの一枚を展示するために作られたらしい。

入り口を入って薄暗い空間を抜けると、展示スペースに。

きょうの一枚。クロード・モネ作『睡蓮の池』

大きなスペースに5枚の絵が展示されていて、一番大きな絵が『睡蓮の池』。

縦2m,横6mの大作。

向かって右側には睡蓮の葉と花が。左側にはぼんやりとピンク色。夕焼けの空が水面に映ってるピンクになっているらしい。

多分実際は人多すぎてこんなまじまじと見れんと思う。

左下の葉っぱの色に注目すると、緑、白、赤、青など、様々な色が。遠くと近くでは印象が異なっており、右下の睡蓮は緑の他、茶色、青色などが浮きだっている。

又吉いわく、「普通の人間の目じゃない」らしい。

そもそも、クロード・モネとは

絵画の新たな時代を切り開いたフランス生まれの画家。

印象 日の出

1872年、33歳の時の作品『印象 日の出』。フランスの美術界に衝撃が走った。

当時では珍しい手法を用いた作品。近くで見ると荒々しいタッチが残っている。

そのため「未完成だ」と厳しく批判された。この時代は写実的に、タッチを残さず丁寧に描く手法が良いとされていた。モネは伝統的なは手法を変え、新しい表現を打ち出したかった。

ちなみに、モネ以前の手法で描かれた作品は、パレットの上で色を作り、混ぜて作られた色で描く普通の手法。図工でよくするやり方。

一方、モネの描き方は絵の具の色を混ぜず直接キャンバスに乗せ、画面に叩き付ける。

混ぜて新しい色を作るのではなく、元の色のまま重ねていく。

こうすることで、それぞれの色彩が際立ち、モネはこの鮮やかさを求めた。

モネの目

実際の蓮の池とは大きく印象が変わる絵だけど、モネには絵の通りに見えていた。

又吉いわく、水面下の土や石、映り込んだ緑や日の光を複合的に混ざり合っている状態をトータルで何色と捉えるのが普通なところ、モネはどの色もキャンバスに乗せ、一つの要素も諦めなかったのではないか。

中央の、水面を夕焼けが照らすピンクの色彩も、近づいてみると色が違って見える。

遠目

水面に映る木々の緑や、太陽の黄色い光。モネはそれぞれを混ぜ合わせた色で表現するのではなく、そのひとつひとつを描いた。

近く

地中美術館には他にも睡蓮の絵ががあり、それらは『睡蓮の池』よりも前の作品。

古い方は輪郭が明確。きょうの一枚の方は色彩が溶け合っているよう。

モネは生涯で300枚の睡蓮の絵を描いたらしい。多くの睡蓮の絵を書いているうちに、モネの目にはそれまで見えなかったものが見えていた。

モネの庭

43歳の時、モネはこのジヴェルニーに移り住んだ。そして、庭に睡蓮の池を作り上げ、そこから約30年間、ひたすら睡蓮を描き続けた。

様々な色彩の花が咲き誇る庭をモネは『絵の具箱』と呼んでいた。

53歳の時に作った睡蓮の池。

大事な池だった為、庭師に睡蓮の葉を一枚一枚拭かせていたモネにとって、この池は全てだった

ちなみに、高知県にはフランス政府公認のモネの池がある。何年か前に行ったけど、すごく綺麗だった。

高知のモネの池。

良さが伝わらないのは素人撮影のせい。

300枚の睡蓮を描いた先に

最初は水面だけではなかった

睡蓮を描き出した最初の頃は、キャンバスには池だけではなく橋や周りの自然も描かれていた。

しかしそれは時を経て、水面だけに変化する。

庭全体を描かずに、鏡のように水面を描き、周りの空気を閉じ込めた。

そして見えてきたのは、日の光によって刻々と変わる姿。

モネが挑んだのは、一瞬たりとも同じではない光景を、見たままに捉えること。季節や時間を変え、挑戦は続いた。

そして、70歳を超えて手がけたのがきょうの一枚。そこには水面と向き合い続けたからこそたどり着いた表現があった。

白い絵の具の使い方

モネの研究をしている安井裕雄さんによると、

画面の左上から上の端にスーッと縦方向にモネが加えた白い絵の具のあとがある。夕方になるとちょっと冷えてくる。暖かい池の表面に冷たい空気が触れて、水面から水蒸気があがる。モネはそういうところまで表現している。

あの一点(睡蓮の池)にモネが向き合っていた自然が凝縮されている。

空気の流れや気温、湿り気。モネの目はそこまで捉えて描いた。

モネは感じているものを なんとか描き出したいと言葉を残した。

クロード・モネ作 睡蓮の池。

「あなたはこの水面に何が見えますか?」

まとめ

一度この美術館に行ってモネの絵を見たけど、これほどまでに細かく見てないし、モネの想いなど露知らずだった。

美術館内に<a href=”http://benesse-artsite.jp/stay/benessehouse/restaurant_cafe.html”>ミュージアムカフェ</a>があり、ロケーションも最高なので、是非行って欲しいし、また行きたい。

瀬戸芸にお越しの際は参考にしてみてください。

おしまい。